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まろ、ん?―大掴源氏物語


小泉吉宏
¥ 1,365 通常24時間以内に発送
★★★★★

まろ、ん?―大掴源氏物語
見開きで一つのお話しが描かれていますので、「読書は苦手だけれど兎に角源氏物語の世界を知りたい」という方にお薦めです。とはいっても、原作に忠実で、登場人物も多いので読破するには気合いがいります。一回で理解しようとおもわず、最初はさらっと読み飛ばすようにするとよいかもしれません。そうしてなれたころに、より詳しい他書に移るとよいでしょう。学生の頃、源氏物語を知ったときには読む気がしませんでした。 長いし、難しいし、筋も好きではありません。 しかし、「まろ、ん?」は、源氏物語だと思わずに読めます。 読んだ結果、源氏物語を読むのに必要な背景情報を理解していることになります。 その状態であれば、長さも、難しさも、筋も気にならなくなっていました。 こういう入り口があってもいいと思いました。 桐壺にはじまり、初音、鈴虫、夕霧、を経て、夢浮橋まで続きます。源氏物語に興味を持ったのに、その余りの長さに閉口して断念していたときに出会った本です。まんがタッチで面白おかしく源氏物語の世界観や歴史背景を勉強し、源氏を通読した気分になれます。「現代の話でいえば・・・」のような解説の仕方がすごくいいですよ。死ぬほ...

古事記 (学研M文庫)


梅原猛
¥ 546 通常24時間以内に発送
★★★★★

古事記 (学研M文庫)
実家が宮崎にあるので『古事記』を選びましたが、よく理解できてよいかもしれません。 『古事記』の歴史的評価はさておき、単純に物語として楽しめる一冊だと思いました。 梅原猛氏による「古事記」の現代語訳です。本居宣長でも「分からない」とした処は、本邦初アイヌ語を参照して解決の意欲作。単純に小説として面白いし、自国の神話を知って於くにも好い。古代史として読むなら訳者による解説がシャープな手掛かりを与えてくれます。 様々な現代語訳を読んできましたが、ここが到達点かもしれないと思えます。 国語学系のものは原典の用語用法に忠実であるあまり(語注にこだわりすぎ)、理解を助けるに不親切で、結局は別の解釈本が必要となります。 国文学系のものは、物語性や文学性(和歌など)に重点を置くために、状況のディテールなどに緻密さが欠け、あらためて原典にあたらなければなりません。 歴史学系は、訳者の思想性が強すぎて、意訳に近くなっています(とくに左翼系)。 文学系は(小説家や詩人)、まあほとんど創作ですね。 ──ということで、本書はこれまでの欠陥を補っているとともに、解釈の集大成ともなっています。他の訳書に寄り...

徒然草 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)



¥ 660 通常24時間以内に発送
★★★★★

徒然草 (角川ソフィア文庫...
小林秀雄の評価ではないが この本はモンテーニュのエセー、マルクスアントニウスの自省録と並んで 世界随筆文学の一つの頂点をなしていると考えて良いと思っている。 各段はいずれも短く 短剣を思わせる切れ味に満ちている。読んでるほうも全く油断できない書物だ。 小林が「空前であり 絶後とさえ言いたい」と言い切って絶賛しているが 確かに これ以降 これほど見事で美しく なにより 賢い随筆にはお目にかかっていない気がする。 現代を生きる僕らは そんな徒然草を持ちえた日本に誇りを感じる。しかし 一歩引いてみると これを乗り越えた物を作れていないその後の日本人は ちょっと まずいんじゃないかという気もする。 この手の古典本というと、受験参考書系統のもので、文法ばかり書いてあるか、それとも、岩波文庫みたいに、字はやたら小さくて、訳もなく、読める人は一部の人間でした、というものばかりで、本書のようなシリーズがあると知って、とりあえず、購入した。 昔、古典に少しでも慣れようと思って、桃尻語訳などとふざけたものを買って大損したことがあったが、この角川のシリーズは裏切らなかったです。 本当に分かりや...

現代語訳 風姿花伝


世阿弥
¥ 998 通常24時間以内に発送
★★★★★

現代語訳 風姿花伝
芸術の「奥義の書」として名高い本書。 こと表現・創造にかかわる全ての者への 人生の戒めの書でもある。 全ての表現者にとって必読の一冊だろう。 こういうのを教育の現場で副読本にすれば良いのに。 と本心から思う。風姿花伝の現代語訳版。この本では原文の味わいを出来るだけ残すことを目指した翻訳がされているのが他の翻訳本との違いです。古文が苦手という人にはぜひお薦めしたい。

現代語訳 古事記 (河出文庫)



¥ 882 通常24時間以内に発送
★★★★★

現代語訳 古事記 (河出文...
こじきと、にほんしょきを、これが、たからです。 しんじつは、ときがかわると、まったく、べつの、みかたがされます。 いのりと、しんじんが、いちばん、たいせつです。 平易な訳である上に入手しやすい価格設定(記紀関連の本としては)になっているのが嬉しいですね。現代語訳のみで難しい注釈などありませんので古事記の全体像をざっと把握するには最も適した1冊ではないでしょうか。この本を手始めに記紀(古事記・日本書紀)を学び始めるとアレルギーにならずに済むかもしれません。私はこの本を読んでいろいろ興味がわいてきてもっと専門的な本にも手を伸ばしています。固有名詞が多すぎて少しうんざりするけど、イザナキとイザナミが子供をつくったり、ヤマトタケルがヤマタノオロチを退治したりと楽しいエピソードが盛りだくさんで、勉強にもなって一石二鳥です。

万葉集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)



¥ 560 通常24時間以内に発送
★★★★★

万葉集 (角川ソフィア文庫...
「葉」は、「世」「代」の意味で、古今の多くの時代の歌を集め、万代までも伝われとの祝意をこめたとする説、万葉は多くの歌の例えで、多くの歌の集を意味するという説があります。 一貫した分類はなく、基本的には、雑歌(いろいろな歌)・相聞歌(恋歌)・挽歌(人の死を悲しむ歌)の3つに分けられます。あと、比喩歌、東歌、防人歌もあります。(タイトルのが防人歌です) 作者は天皇から庶民まで幅広くあります。地域も大和から九州まで全国。450年に渡って作歌されています。 天武・持統朝以後、律令制の樹立に伴い法典・史書・地誌の整備集成が進められます。「万葉集」もその一つ。大陸文化の影響で、文字意識に目覚めた知識人たちが、口承時代の歌謡を母体に和歌の創作を試み、それを集大成したのが「万葉集」です。 創作としての和歌が形式的にも内容的にも完成した最初の撰集ということができます。 私の父も大変好んで詠んでいました・・・千数百年前の日本人の心情が迫ってきた。 特に、恋心、亡き人への想い、悲しみなどは、痛切であるが優しさに満ちている。 つまり感情がストレートで豊かなのだ。 好きな歌 「あしひきの 山のしづ...

楽しい古事記 (角川文庫)


阿刀田高
¥ 580 通常24時間以内に発送
★★★★★

楽しい古事記 (角川文庫)
さすがに阿刀田高さんだけあって、原文では読みにくい古事記を枝葉をはらい平易な言葉でおもしろく語っている。 特に前半の神話的な部分は、多くの話はすでに知っていたものの、改めて読んでみると「日本人は本来こんなにも生き生きとした人間味豊かな人たちだったのか」と感じ、本居宣長の大和ごころの主張がわかるような気さえした。 また、阿刀田さんが各地の古事記ゆかりの土地へ旅した記述も織り込まれており、紀行的な要素でも楽しめる。 ただ、あえて難を言えば、私にとっては、後半の歴代天皇の事跡の部分は同じような話が続き、少したいくつに感じた。 以前古事記を読もうとして断念した人、さわりだけでも知りたい人、興味はあるけど読みきれなそうな人、この本ならそんなあなたでも愉快に楽しく読めます。 イザナギ・イザナミの国造り、アマテラスの岩戸隠れ、八俣の大蛇。伝説の主役たちが、嫉妬に狂い、わがままを言い、ご機嫌をとる。神々と歴代の天皇が織りなす武勇伝や色恋の数々は、壮大にして奇抜、そとて破天荒。日本の神さまはとっても人間的だった。 欽明天皇は子だくさんで、治世も長かった。男女合わせて25人の子があり、4人が天...

日本書紀〈上〉 (講談社学術文庫)



¥ 1,208 通常24時間以内に発送
★★★★★

日本書紀〈上〉 (講談社学...
愛読書の一つ。原書で読んでも、本書は手放せない。ハンディで読みやすい現代語。ただ時々端より過ぎていることがある。肝心なことで結構汚いことや、奇態なことが、纏められて原文の語句をそのまま現代語に直していないところがある。次回改訳のときはぜひ、そういうところにも気を配って下さい。「日本書紀」は「古事記」に比べて人工的で、過去の雰囲気が伝わっていないことは宣長の時代からの有力な感想だが、僕はそうは思わなかった。為政者の脚色は或る程度仕方が無くそれは「古事記」も同じだ。むしろ、「あれ?なんでこんなことわざわざ書くのかな」と不思議に思うことが多く、著作者たちが、故意に後世に疑問を持たせ、隠蔽したことを気付かせるような「努力」とさえ言いたくなるような部分が随所にあって、わくわくする。そんな箇所は枚挙に暇が無いが、スサノオが異説によるとソオルに行って泥の船で帰ってくる所とか、いろいろある。それと崇神天皇以前は作り物とよく言われるが、案外に事実が詳細でにわかに作り物とは信じがたい物が多い。それとしばしば古代日本の支配層と朝鮮との同一性を主張する向きもあるが、初期の頃から明らかにグループが異なることが...

平家物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)



¥ 660 通常24時間以内に発送
★★★★★

平家物語 (角川ソフィア文...
『祇園精舎の鐘の声〜』は、誰でも知っている。でも、その先は・・・という人にお勧め。難しい表現ではなく、分かりやすい文章なので、後学の為に内容を知っておきたいという方にも。古文と日本史の授業で、ことごとく居眠っていた私でも理解できました。血なまぐさい戦の話ばかりではなく、歴史上の人物の人間らしい姿が描かれているので、面白いと思いましたよ。能には、平家物語をお題にしたものが40編あまりあるそうです。その勉強として本書は最適でした。日本史が苦手だとしても、物語は面白く一気に読めてしまうものです。そうでなければ、現代まで伝わるものではなかったでしょう。

源氏物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)



¥ 1,000 通常24時間以内に発送
★★★★

源氏物語 (角川ソフィア文...
これ一冊だけでは、「源氏物語」を到底理解したことにはならないだろうが、第三者には「源氏物語? 読んだ、ヨンダ、YONDA」と言っていいのではないかと思う。 さらに、「めちゃ、面白かったヨ!」とも言い切れると思う。少なくともこの本を読んだ限りは、単純に粗筋を追っていくだけに過ぎないが、そういえる。 閑話休題、嘗て、内村鑑三は「源氏物語のようなメソメソしたものは、日本男子たるもの読むべきではない、そんな本は日本中から駆逐してしまえ!」と言ったそうであるが、彼こそキリスト教に犯され、恥かしくも西欧かぶれになってしまったではないか。 「源氏物語」は今や日本が誇る世界文学の重要な位置を占めている。いまや、日本人よりむしろ海外の知識人のほうがよくこの本を読んでいることを考えると、多くの日本人は少なくとも「源氏」の内容くらいは知っておいて何ら損はないと思う。海外に行った際、話題に事欠かない。 その場合、本文庫本は最適な入門書になるものと思う。 アニメ、オタクもいいが、その際、「源氏も読んでごらん?」と外国の友達に言ってみたらどう? メッチャ尊敬されるよ。 この文庫は平成1...

枕草子 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)



¥ 560 通常24時間以内に発送
★★★★★

枕草子 (角川ソフィア文庫...
清少納言の生きた時代には、才気あふれる女性達が宮廷で活躍し、当時の様子を綴った日記や物語は現代まで伝えられていますが、私は「枕草子」の持つ明るい雰囲気がとても好きです。感じたことを感じたままに表現することは、実は難しいことだと思うのに、彼女はその鋭い感性で、普通なら見逃してしまうようなものまで、鮮やかに描いていて、読んでいると、その映像が浮かんでくるようです。古文の響きもとても美しいので、ぜひ原文を声に出して読んでほしいと思います。「香炉峰の雪」や「草の庵」のエピソードが、高い教養を備えた、かっこいい彼女らしさがよく出ていて私のお気に入りです。こんなにすごいのに、どうして当時の女性の名前(本名)はだれも知らないんだろうと、残念に思わずにはいられません。古典を読むなら、このビギナーズクラシックスのシリーズが読みやすさや解説の分かりやすさで一番だと思います。本書には、巻末に「枕草子の楽しみ方」や関連書の案内まで載っていますので、初めて読む人にとっても、気軽に入っていける感じでおすすめです。

今昔物語集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)



¥ 630 通常24時間以内に発送
★★★★★

今昔物語集 (角川ソフィア...
古典の世界の厳かな雰囲気が楽しく味わえる。古典を習っていて「助動詞わかんないよ、ケッ!」となっている人(私)はこういうのを読んでみると良いかもしれません。まず目次からおもしろいですよ。 『今昔物語集』は本来、一千話以上の説話集。でも面白いところだけを、解りやすい解説でピックアップというのがこの本。 構成は、現代文、本文、解説、という流れです。 説話にまつわるコラムも充実していて、雑学も得られてしまう優れもの。復原模型写真や挿絵も入っていま。 更に良い所は、付録として巻末に「もっと勉強したい方に」という『今昔物語集・探求情報』なんてのがある。注釈書や入門書、絵巻物の案内なんて気がきいてます。その他、参考地図や官位相当表など、読んでいく上で必要なものもしっかりついています。 教科書ではつまらなかった人、ぜひこの機会に古典の世界へ。

六韜 (中公文庫)



¥ 1,000 通常24時間以内に発送
★★★★★

六韜 (中公文庫)
どんなに正しくても、勝たなくては意味がない。それが、《現実》の厳しさです。勝つためには、いろいろな能力が要求されますが、その中でも《作戦力》と《情報力》は、絶対に欠かせません。そういう意味で、やはり中国の古典は、非常に参考になります。本書も、勝ちたい人にとっては、《必読書》と言えるかもしれません。この書は周の文王が太公望という仙人のような人物と出会う所から始まり、文王とその息子武王が太公望に政治のあり方・軍事のあり方を訊ね、太公望が答えるという形式で6巻60章ほどあります。尤も太公望の名を借りた後世の兵法家の偽造書とも言われております。さて内容を読むと、冒頭から君主とは絶対的な存在などではなく、社会(天下)に於いて最も公共精神が必要な立場にあることが力説されています。こう言うと何やら意外に思われるかも知れませんが、もし強大な権力者がその力を利己的な目的のみに行使し、社会に多大な悪影響を与え続けるならば、また悪影響を受けた側から比例的な反発が起こることを合わせて考えれば、社会で最も力のある者が、社会で最も大きな責任を負わなければならないということは、社会を存続させる上で是非とも必要なこ...

古事記 (岩波文庫)


倉野憲司
¥ 903 通常24時間以内に発送
★★★★

古事記 (岩波文庫)
いわゆる現代の口語文ではないのですが、明治大正期の小説が読める方なら、問題なく読めると思います。わかりにくい表現には注釈も添えられているので、大きな問題はないでしょう。 かえって、若年層向けの現代語訳で古事記を読むと面白くないだろうと思います。つまり子供向けには書けないような表現が多い。意外と直接的で、また、非常におおらかな神話だなあ、と興味深く読めてしまいます。原文、注釈共にまず一部除き問題なく読みやすいものである。現実には日本書紀の方が日本の創世神話創め記述の細さからそちらを先に読んだ上で古事記を読んで欲しいが時間もないであろうしまず古儀の文語に馴染むという意味で簡便な一冊である。初心向けである。概要のみ掴むのならこれだけ読んで後は目的別に様々な考証に耐えうる専門の研究者のものを比較して読むとよい。学説は様々にあり新たな発見があると変わる事もしばしばあるのでいろいろ吟味した上で自分なりの国体観を何十年を費やして培って欲しい。国家の為である。できれば歴代勅令集の復刊を望む。私は角川版と岩波版しかありませんが、これから買う人は、岩波版をオススメします。原文、歌謡索引、参考文献もつ...

菜根譚 (岩波文庫)


洪自誠
¥ 798 通常24時間以内に発送
★★★★★

菜根譚 (岩波文庫)
辛いことがあってもなくても、 いつもここに還ってくる気がします。 ごちゃごちゃした装飾や押しつけがましさもなく、 ただ、淡々と生きること、すがすがしく生きることのみ必要最小限の言葉で語る。 俳句の極致のような、 人生の極致のような、 淡泊に語られています。 用の美、実践の美、人間の美、そういう本です。儒教,道教,仏教を修めた著者らしい,所々にこれらの哲学的背景を感じさせる部分があります.それらの中には相反するものもありますが,それが矛盾に満ちた実際の世の中を感じさせます.論語,老子,荘子などよりは,表現がはるかに平易で読みやすいと思います. 人生を幸せに過ごす秘訣を説いています。ただ、あまりに教訓的な話が続くので気を落ち着けないと読みきれません。まさに、菜根を味わうにはかみめることを肝に銘ずる必要があります。 中には「ぐさっ」とくるところがあります。例えば、「悟った人と愚かな人は協力して仕事ができるが、中途半端な人はこだわりがあって共同して仕事をするのは難しい」と書かれており中途半端な私には耳の痛い話です。

定家明月記私抄 (ちくま学芸文庫)


堀田善衛
¥ 945 通常24時間以内に発送
★★★★★

定家明月記私抄 (ちくま学...
紀州路、熊野街道では王子社の多くに明月記からの抜粋資料が掲示されています。 これを読みつつ足を進めるうちに、後鳥羽院の随員のひとりになったような気分になってきます。 藤原定家は、後年、正二位、権中納言まで出世し、後世には小倉百人一首を残し、現在もなお歌道の名家として残る冷泉家の祖としても名を残しました。 しかし、その定家も後鳥羽院の熊野詣に随行したときには四十歳、ようやく前年に昇殿を許されたばかりです。自分の子どものような少将どもと混じり、情けなさに身の不運を嘆いたり、、院のわがままに振り回され、咳病など持病をおしての宮仕えの苦労もあるなど、800年前の官僚の日記が身近なものに思えてきます。文明は進んでも人間のやっていることというのは、たいして変わらないものだということをあらためて感じさせます。19才の定家は今の10代と全然かわらないので、総てに「オレの知った事か」と書くし、20代後半の定家は「出世できーん」「上司がバカだと困るわ」と書き、30代の定家は「肩がこる」「歯が痛い」「あああ、痔かも」と嘆く。40代の定家は「子供は父親の気持ちを汲んでくれない」って愚痴る。定家に愛を感じま...

これで古典がよくわかる (ちくま文庫)


橋本治
¥ 714 通常24時間以内に発送
★★★★★

これで古典がよくわかる (...
「受験生用の分かりやすい文学史」を目指していたとあります。 やっぱり! 途中から、これで文学史の歴史が頭に入った、メモしておこうと思っていました。 今ひとつ頭の中に残っていなかった、源氏物語、徒然草といった古典文学の 流れが一つの意味をもってあまたに残ります。 また、高校生のころ、「古典」について何となく思っていたことが 書かれていて、これもまた、 やっぱり! と納得しました。 そのまま読む、ということです。 慣れだ、そうすればいずれ量が質に転換し、ある日、分かるようになる、 ということ。 素晴らしい本です。高校生のときに読みたかった。日本の書き言葉である「漢字かな混じり文」がどのようにして生まれてきたのかを判りやすく説明しつつ、古典はかしこまらずに、作者を生の人間としてとらえて、「へーそうなんだ」とか「そうそうそうなのよね」とか感心しながらどんどん読むものだ、ということを教えてくれる本。とても本質的なことを面白く学ぶことができる、すばらしい本。とにかく「源氏物語とか古典を読んでにみよう」という気にさせてくれる。ただし、作者も言っているとおり、この本を読んだからといって、古典を...

古事記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)



¥ 660 通常24時間以内に発送
★★★★★

古事記 (角川ソフィア文庫...
古事記といえば、完全古語、古文。 それを楽に分かりやすく読める本はないか…と探して行き着いたのが、これでした。 読みやすい「です、ます調」の現代文訳と古文が交互に載っています。それに加えて解説などもあり、少しずつ分かりにくい神々についてのことが理解できます。コラムもためになりました。 ただ、私は古文のほうは全部飛ばして読んでしまいましたが。 「ビギナーズ・クラシック」という名にふさわしい、古事記をやさしく手ほどきした初心者向けの本だと感じました。有名な天岩戸や海幸山幸の話し、そしてヤマトタケルなどは聞いた事がある人も多いだろう。そして神社に行くとご神体「・・・のミコト」などと書いてあったり、色々な祭りの機嫌など日本の神話を知っていると、もっと色々な事が楽しめるのではと思う。 今まで難解な漢字ばかりで、読みたいと思いつつも挑戦するのに勇気がいった古事記だが、この本は漢字仮名交じり文と現代語訳が載っているのでとても分りやすく、初心者でもすんなりと古事記の世界に入っていく事ができた。 描かれている、おおらかな生と性、魅力ある登場人物(神々に対してちょっと恐れおおいが)聞いた事はあるがどんな...

現代語訳 日本書紀 (河出文庫)



¥ 840 通常24時間以内に発送

現代語訳 日本書紀 (河出...
・・・

原色小倉百人一首―古典短歌の精髄をカラーで再現 (シグマベスト)


鈴木日出男 依田泰 山口慎一
¥ 560 通常24時間以内に発送
★★★★★

原色小倉百人一首―古典短歌...
内容は百人一首。 本なので実際のかるた形式ではありません。 中身がカラフル。 うたに関する写真などがある。 圧倒的なコストパフォーマンス。 この良心的な価格で、これ以上のものをつくることは到底不可能。 そう思うのは私だけではないはずです。即、購入しました。現在高校二年生です。特に百人一首を勉強しようという気はなかったのですが、本屋でぶらぶらしトいる時にふと手に取って見たのがきっかけです。中身を見た瞬間びっくりしました!国語便覧のような(むしろそれより鮮明なくらいの)印刷でしかもそれが全ページ!そして皆さんもおっしゃっていますが、何より美しい写真の数々です。前述の通り、百人一首を勉強する気はなかったのですが、写真集を買うような気持ちで購入しました。家に帰って熟読したところ、結果的に古文の勉強にかなり役立ちました。古典の雰囲気や、その情景が現在の写真によって再現されていることによって古文を読む姿勢も変わりましたし、なにより解説が詳しくそして読みやすいので、和歌に限らず受験古文に十分通じる文法を勉強できました。古文が好きになれない人、古文が暗号のように見えてしまう人(笑)などなど、そし...